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小売店の経費削減方法とは?改善の手順と改善アイディア4選

小売店を運営するのにはさまざまな経費がかかります。経費とは「経常費用」の略で、収益を得るための活動に使う人件費や家賃、広告宣伝費などの費用を指します。

 

店舗の売上を伸ばすことも大切ですが、利益を上げていくために避けては通れないのが経費削減です。こちらの記事では、小売店の経費削減方法と改善アイディアをご紹介します。

 

小売業が経費削減の前にやること

 

経費削減の重要性は認識しているものの、何から手を付けていいか分からないという方も多いでしょう。ここでは、経費削減に取り組む前に確認しておくべきことを紹介します。

 

小売業のコスト構造

まずは、小売業の運営でかかる各費用(コスト)の構造について把握しておくことが重要です。小売業における主な経費は以下となります。

 

【小売業の主なコスト構造の内訳】

 

1.人件費:

 

従業員に支払う給与・賞与や福利厚生費など。

 

 

2.家賃・水道光熱費:

 

店舗にかかる家賃や水道光熱費、テナント出店費、倉庫の利用料など。

 

 

3.広告宣伝費:

 

店舗の宣伝に使用する費用。チラシやフリーペーパーへの掲載費用、ポータルサイトなどWEBサイトへの出稿費用など。

 

 

4.減価償却費:

内装工事や設備費用、業務に使うパソコンなどの減価償却費。

 

このうち、小売業では他の業界と比較して「家賃・水道光熱費」の割合が高くなる傾向にあります。また、商品自体の仕入れや製造にかかる費用は「仕入れ」といい、経費とは異なるため注意しましょう。

 

コスト分配率との差異を確認する

コスト管理において重要な概念が「分配率管理」です。分配率は、粗利益(売上から売上原価を引いて残った利益)のうちの、営業利益と経費が占める割合のこと。稼いだ粗利益のなかから、いくら、何の項目に経費を使うかを表します。

  • 労働分配率(粗利益の35~40%):従業員の給与や賞与などにかかる経費の割合。40%超えると反則過多の可能性あり
  • 不動産分配率(粗利益の20~27%):家賃・水道光熱費などにかかる経費の割合。30%超えると反則過多の可能性あり
  • 販促分配率(粗利益の5~7%):広告宣伝などにかかる経費の割合。10%超えると反則過多の可能性あり
  • 利潤分配率(粗利益の20%):各経費を差し引いて残った営業利益の割合。最初に営業利益の額を考えて配分することが多い

 

小売業の分配率の目安は上記です。業種や店舗の規模によって変わるので、あくまでも一般的な目安として参考にしてください。

 

コスト管理の指標として各分配率の目安を定め、その中で収まるようにコントロールします。現状の自店舗の分配率が適正な数値となっているかどうかを確認しましょう。

 

経費削減の改善提案の手順

 

ここからは、経費削減の流れとポイントを紹介します。単発的な取り組みでは効果を得られにくいため、計画~実行~改善のサイクルを継続的に回していくことが重要です。

 

 

1.現状のコストの確認・削減案の作成

 

まずは目的や削減対象のコストをはっきりさせるために、コスト分配率の目安に対して、どのくらいの差分があるのかを把握することからはじめます。問題のあるコストに対して、本当に必要なのか、優先度はどうかということを考えながら、削減案を考えましょう。

 

 

2.削減案の実施

 

策定した削減案を実施していきます。注意点として、関係者すべてに前もって削減案の内容や目的といった情報をしっかりと共有しておくようにしましょう。

 

「聞いていない」「急に言われても困る」などの不満が出ると、担当スタッフとの軋轢の原因にもなります。スムーズに進められるように、事前に関係者の理解を得ておくことが必要です。

 

 

3.結果の分析と検証

 

削減策がどうだったかを分析・検証します。1~3ヵ月など、事前に時期を決めておいて振り返るようにすれば、そのまま施策が放置されることもありません。

 

この結果についても関係者に漏れなく共有することで、コスト削減活動への理解もより得やすくなります。

 

 

4.改善の実施

 

分析・検証した結果をもとに改善を行っていきます。取り組みが不十分、または方向性がズレていると感じる場合には、軌道修正をしてまたサイクルを回していきます。

 

小売業の経費削減の改善提案アイディア4選

 

小売業の経費削減の具体的な改善アイディア・事例を4つご紹介します。実際に経費削減活動に取り組む際の参考にしてみてください。

 

在庫の適正管理に努める

適正な在庫管理は、コスト削減の代表的な手法の一つです。不良在庫は倉庫のキャパシティ圧迫、商品劣化、廃棄や返品のコスト増につながります。季節や地域、客数、商品のライフサイクルなどを熟慮して、不要な在庫を生まないようにコントロールしてください。

 

また、不良在庫が過多になると、他の商品の仕入れが止まり、売れ筋商品の発注にも影響が出るなど、ほかの商品にまで悪影響が出てしまうこともあります。店舗の売上を最大化するためにも、安易な商品発注は避け、適正な在庫管理に努めましょう。

 

適切な人員配置を実施する

コスト分配率で大きな割合を占める労働分派率は、店舗の経費の中でも注視したいポイントです。

 

たとえば、忙しい時間帯に人が足りない、逆にそこまで業務のない時間帯に人が余るなどのミスマッチがあると、その分コストのロスにつながります。また、パソコン作業が苦手な人にエクセルで帳簿などを付けさせる、女性や高齢の人に力仕事をされるなど、従業員の属性に合っていない仕事を割り振っていると、業務効率が落ち不要なコストがかさみます。

 

この無駄を最小限にするためには、人員配置の適切化が必要です。柔軟に人員配置を調整しましょう。

 

(例)

  • 力仕事が必要なときは、それが得意な人が出勤できるようにする
  • 店舗の繁閑に沿った時間帯のシフトを組んで過不足を調整する

 

効率的な新人研修

新人研修を効率化することも経費削減の一手です。新しい人を採用して、その人が一人前になるまで教育をするのには、新人・教育担当の従業員の両方にコストがかかります。

 

  • 業務マニュアルを整備する
  • システムを導入する
  • 指示系統を明確に整備する

 

このように、誰が入っても効率的に業務を覚えられる体制を整えましょう。新人教育の体制を整えておくことで、育成コストだけでなく、従業員の定着率を高めて採用コストを下げられます。

 

また、マニュアル整備の過程で無駄な業務の改善、システム導入で根本的な業務効率化ができれば、既存の従業員の生産性向上も期待できるでしょう

 

新人スタッフ教育マニュアルの作り方は?スムーズな進め方とマニュアルに必要な内容・項目>>

 

消耗品費の削減

事務用品や消耗品の無駄削減も地道ながら着実な施策です。

 

事務用品・消耗品の管理方法を見直して、無駄な使い方や買い方をしないのはもちろんですが、そもそもの購入価格にも着目したいところ。インターネット通販などを利用して、より安く購入できないか検討するのもよいでしょう。

 

また、ペーパーレス化を進めることで、コピーや印刷にかかるコストを削減することができます。

 

小売業のコスト構造を理解して経費削減に取り組む

 

小売店の経費削減をする際には、自店舗のなににどのくらいのコストがかかっているか、それは適切なのかなど、目的と対象をしっかり整理することからはじめましょう。そこから削減案を立てていけば、店舗ごとできる改善施策は多くあるはずです。

 

単発の改善施策で終わらないように、従業員へ情報共有を行いしっかりと理解を得ることが重要です。店舗で働く全員を巻き込んで、ぜひ継続的に取り組んでみてください。

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