カフェの開業にあたって内装の雰囲気は何よりもこだわりたい部分のひとつ。入り口や看板といった外装と合わせ、どんなテーマのお店にするかは悩みどころのひとつです。
ここでは、コンセプトやジャンルに合わせたカフェの内装デザインと、おしゃれに仕上げるポイントをご紹介します。
カフェの内装デザインの種類
カフェの内装デザインをいくつかの種類に分けて、各ジャンルの特徴をご紹介します。
①自然派・ナチュラル
観葉植物や木、石材など、自然のものをふんだんに取り入れた、ナチュラルカフェ。
内装に合わせて、家具類や食器類も木を使ったものを使用するケースも多く、和かな雰囲気でカフェを開きたいという方にはおすすめです。
コリドールでは自然素材を効果的に活用することも得意分野の一つ。流木を活用したり、オリジナルの家具を用意したりすることも可能です。
②スケルトン
天井だけでなく壁や床に至るまでコンクリートがむき出しになっているスケルトン系カフェは、近年事例が増えています。
開放感があり、施工時にかかる費用をある程度節約できるといったメリットがあり、天井の配管や設備が露出させて雰囲気を出すのが特徴。天井に目隠しルーバーを設置したり、天井を空調や照明などの設備を含めて黒や白で塗装したりすることもあります。
天井を黒で塗装するとシックに、白で塗装すると明るい印象になり、塗装の色で内装の雰囲気をガラッと変えることが可能です。モノトーン以外にも、写真の事例のようにコンセプトカラーを決めて壁の一面だけでも変化を加えるとぐっとインパクトが出てきてオリジナリティの演出ができるのもポイント。
スケルトンを活かしたデザインは、施工費が抑えやすい一方で、どこも同じような店舗デザインになってしまいがちのため、こういったアクセントの取り入れ方が店舗設計のキモとなります。
特徴的なインテリアを置いたり、照明や小物を上手に取り入れたりして、お客様にとっての「ここだけ」感を出すための工夫が求められるデザインでしょう。
③ラグジュアリー
重厚感のある色調をベースに取り入れることで、高級感を演出できます。ラグジュアリーな雰囲気のカフェでは、家具や食器類などにもこだわって選定が必要となる分だけ、費用が嵩みがちなので、内装の中で特にこだわりたいポイントを決めるのがおすすめです。
また、シャンデリアを使用したり、埋め込み式のライトとペンダントライトを組み合わせたり、テーブルランプも加えたりと、照明のデザインや形態も工夫することでより華やかで洗練された空間を演出することができます。
ラグジュアリーな内装は、特に富裕層をターゲットにする場合におすすめの店舗デザインですが、レストラン営業も行ったり、バー営業もしたりする場合には、要素を取り入れておくことで「特別な場所」の演出に役立てられます。費用とのバランスを踏まえながら相談しましょう。
④ポップ
ポップなデザインのカフェは幅広い客層をターゲットとしたお店に多く見られます。そのため、チェーン店や商業施設内などでも取り入れられることが多いです。
ビビッドカラーやビタミンカラーなど、鮮やかで奇抜な配色も取り入れやすいのがポイント。
内装工事の価格には幅がありますが、あまり安く抑えようとしすぎると、軽い印象になり、お店のコンセプトを十分に表現できないことがあります。魅せたいところにはしっかりとこだわって、従業員もお客さんも満足できる魅力的な内装を、一緒に目指しましょう。
カフェの内装をおしゃれに仕上げるには
店舗デザイン以外でも、以下のポイントを押さえることでお客さんの満足度をさらに高めることができます。コンセプトに合ったおしゃれな内装で、高い集客率も目指しましょう。
立地やエリアに合わせた雰囲気に統一
カフェのニーズとして「落ち着く空間」というのは必ず押さえたいポイント。このため、周囲の景観やエリアの特徴を踏まえた内装やコンセプトの設計が欠かせません。
郊外の店舗なら、「あの景色を眺めながらコーヒーを飲みたい」というように、デザインやメニュー、周囲の景観などに合わせた雰囲気に仕立てることで、独自性が演出できます。また、人通りの多いエリアであえて奥まった雰囲気を作ったり、ナチュラルなテイストを押し出したりすることで「雑踏から逃れた隠れ家」という雰囲気も演出可能です。
「こういうお店にしたい」という理想も大切にしながら、物件が先に決まっている場合には、どういった立地なのかという点を踏まえるとよいでしょう。逆に物件がまだ決まっていない状態であれば、「コンセプトにあった立地」を探すことも大切です。
当社では、テナント・物件探しからサポートしておりますので、お気軽にご相談ください。
カウンター席でお一人様でも利用しやすく
カフェの主な利用客は、基本的に2人から3人程度。さらにおひとりでの利用も少なくありません。レイアウトはテーブル席やソファ席が主ですが、カウンター席を設けることで、少人数がくつろぎながら過ごせるスペースとおひとりさまでもリラックスできることを両立することができます。
また、カウンター席は面積当たりの確保スペースを小さくすることができるため、窮屈な印象を与えずに席数を増やすことにもつながります。
コンセプトにあったメニューや食器を選んで見た目の統一感をつくる
内装にあった見た目のメニューや食器を選ぶことで統一感が生まれます。お店の内装に合わせた雰囲気づくりには細かいところからこだわっていきましょう。
また、食器やメニューの見た目は、口コミやSNSでの評判にもつながりやすく、リピーターの増加や認知にも影響されやすいポイントです。コンセプトを元に提供するメニューを決め、それを引き立たせるような店舗デザインを心がけましょう。
テラス席の設置で非日常的な空間を
テラス席は、開放感に加え非日常を味わえる効果があり、テラスでコーヒーを飲むことが一種のステータスになるような特別感をお客さんに体験してもらうことができます。
道行く人の目にも留まりやすく、集客にも効果的です。
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まずは、コンセプトを決めよう
カフェの内装デザインを考えるには、まずお店のコンセプトを明確にすることが重要です。ターゲット層、サービス内容、想定する利用目的などが決まれば、どのような内装にすればそれを上手く表現できるかが見えてきます。コンセプトが具体的であればあるほど、店舗デザインや店舗設計が具体的になり、“ブレない”お店の実現が可能です。
「こんなお店を作りたい!」という明確なコンセプトと熱い気持ちがある方は、ぜひコリドールにご相談ください。オーナー様の熱い想いを原動力にして、一緒にお打ち合わせを重ねながら理想的な内装のカフェを作っていきましょう。