今ある店舗のデザインを変えたり、新しくお店を開いたりする際には、施工費用や材料費だけでなく、デザイン費もお見積りさせていただきます。
しかし、このデザイン費はいったいどのような仕組みで計算されているのかはなかなかわかりづらいと感じるかもしれません。実は同じ店舗デザインでも、依頼方法や算出方法などにより、デザイン料に差が出る場合もあります。
店舗デザイン依頼にかかる費用の相場や料金の内訳、デザイン料に差が出る理由をご紹介しましょう。
店舗デザイン費用は「設計・デザイン料」「工事金額」のふたつの合計
店舗を作るために、施工会社にお願いする場合、大きく「設計デザイン料」と「工事金額」のふたつからから成り立っています。それぞれ以下のような内容となっています。
設計・デザイン料
お客様との話し合いを通してコンセプトや店舗イメージをお聞きし、そこから店舗に必要な要素やデザイン面でのご提案を想起しパース画(実際の店舗イメージを起こしたイラストやCG)や図面を作成するのにかかる費用です。
このパースや図面は、施工前に店舗をイメージするのにとても大切なアイテムです。
間取りやキッチン・フロアの広さ、トイレの動線などをひとめで分かるようにする図面はもちろんのこと、壁紙の色やインテリアの材質、照明などの「お店の雰囲気」を具体化するパースもお客様と施工会社をつなぐ架け橋になるもの。
コリドールでは、お客様がイメージする理想のお店作りを実現するために、必ずパース図面を用意しています。
その分、どうしてもデザイン料はかかってきてしまいますが、どのお客様にもご満足いただいたうえで、施工時のイメージのずれをなくすことを何より大事にしているからです。
もし、店舗づくりで迷う点があれば、漠然としたイメージでも構いませんのでどうぞお気軽にご相談くださいませ。
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工事金額
店舗施工に必要な費用のうち、もうひとつは「実際に工事でかかる費用」です。
施工時に必要となる、壁紙や照明、調理設備、空調設備といったものを設置するための施設費用と電線の引き入れや配置に合わせた施工費用。
さらに、工事にかかる人件費が合算されており、施工会社や依頼内容に応じてインテリアや照明の代金が含まれます。
これらは、店舗形態や広さ、テーマによっても大きく異なるため相場としてお見せすることは難しいですが、概ね「居抜きかスケルトンか」という観点、それに加え「どういった商品を扱うのか」という観点から異なってきます。
居抜きかスケルトンか
工事金額の相場は店舗ジャンルによっても大きく異なりますが、居抜き物件の場合は200~400万円、スケルトン物件の場合は1000~2000万円前後がひとつの目安と言えます。
前の物件の状態が復帰されていないスケルトン物件は、居抜きと比べて店舗設計の自由度が大きいのが魅力です。
一方で、水回りの設備や壁紙なども含めてすべてを新規で施工しなければならないため、上記通り施工費用がかなり高くなってしまうのがネック。
イメージ通りの間取りの物件があるか、立地などさまざまな点と合わせて工事費用についても見積もりを取ることをおすすめいたします。
お店のテーマや商品による違い
お客様の滞在時間が長く、リラックスできる空間づくりを求められる美容院は、店舗デザインにも全面的なこだわりが必要です。内装工事費用は坪単価30万円前後が相場でしょう。
飲食店の場合、カフェやイタリアン、カレー屋さんなど様々な業務形態があります。
必要な設備も変わるため、工事費の相場にもふり幅がありますが、目安としては坪単価35万円以上を考えておくのが良いでしょう。
飲食店は厨房設備がある分、工事費も高くなりがちです。ドライ厨房にするといった工夫で費用を抑えることもできるかもしれません。
カフェ開業にあたって考えておきたいポイントとは?>>
店舗デザイン料に差が出る理由
店舗を同じデザインで設計する場合でも、依頼先の会社に複数の見積もりを頼むと差が出ることがあります。理由は、以下の2つが主なものです。
依頼先による違い
店舗デザインの依頼先によって、料金に差が出ることがあります。その理由は、施工会社への依頼方式によるものです。
これは上述の、「設計」と「施工」という2つの工程を1つの業者が一貫して行う場合と、それぞれ別の業者が行う場合とで差が生じるのが理由。
設計と施工の段階で業者が異なる場合の方が、施工会社への依頼、あるいは設計会社への依頼時にマージンが発生することがあり、費用が高くなる傾向にあります。
また、別々の業者に依頼する場合、デザイン案に関する意思疎通に支障が生じることも考えられます。
デザインを忠実に実現させたい方は、設計と施工を一貫して行う業者のほうが費用・クオリティ両面よりおすすめです。
店舗内装の工事業者選びは一貫発注できるところを選ぶべき理由!費用相場も解説>>
算出方法による違い
既にご紹介した設計デザイン料には、2つの算出方法があります。
「物件の面積から算出」する方法と、「総工費の割合から算出」する方法です。
どちらの算出方法にも、それぞれ相場があります。
・店舗の面積から算出:1坪あたり3~10万円
・総施工費から算出:総施工費の10~15%
面積から算出する方法は、総工費が出せない際に用いるのが一般的です。
ただし、坪数が3坪程度の非常に狭い物件の場合、最低設定のデザイン料がある場合もあります。
当社の場合には、総施工費の10%が基本で、最低設定は50万円とさせていただいておりますので、参考にしてください。
店舗デザインを依頼するときに大切なのは価格と理想の実現ができるかのバランス
店舗デザインを依頼する際は、価格帯だけでなく、ご自身のコンセプトが形になった理想のお店づくりをサポートしてくれる会社に依頼することも大切です。
費用をおさえたいと考えている方は、補助金が活用できないか、検討してみるのも一つの方法です。
店舗改装の費用って補助金も活用できるの?店舗改装するときのポイントとは>>
コリドールでは、可能な限りお客様の思い通りのデザインを実現するべく、設計から施工までを一貫して行なっております。
施工する中で、コンセプトに見合ったデザインの実現のために、イメージをより具体的に共有しながら、実際の施工現場でも設計者自身で確認しながら、常によりよいお店づくりを目指しています。
店舗づくりは設計・施工会社とお客様との二人三脚。世界にひとつだけのお店を一緒につくりたいと思っております。お気軽にご相談ください。