コリドール CORRIDOR 静岡市の店舗デザイン・店舗設計

市場調査のやり方を解説!ニーズを正確に把握して経営戦略に活かそう

市場調査は、店舗がターゲットとする顧客がどういった趣向を持つのかを掴むために実施します。心に響くサービスを提供して、顧客満足度を上げるためには欠かせません。開業前は、売り出す商品やサービスの内容で本当に目標売り上げを達成できるのか、繰り返し精査しましょう。

 

市場調査とは?基本的なやり方

 

市場調査とは、お店の商品やサービスの内容を決めるために、ターゲットが抱くニーズを分析することです。魅力的なお店づくりは、顧客のニーズを正確に把握することが第一歩。お店の方向性を決めるためにも、できる限り実施していくことが望ましいです。市場調査は顧客満足度アップにも必須なので、ぜひ流れを確認しておきましょう。

 

市場調査とは?

専門的には市場調査は、「マーケティングリサーチ」での初期段階と定義されます。主に商品開発のための調査を指し、顧客のデータや数値で市場の現状を調べることが目的です。その後、顧客の潜在的なニーズまでを調査し、未来の市場がどうなるかを予測することも行うのがマーケティングリサーチと呼ばれます。

 

一般にマーケティングリサーチは小売業での商品開発で実施されることが多く、販売前のテストや販売後の宣伝効果も調査対象に含まれます。こう書いてしまうと大企業でのみ実施されているように感じられるものですが、実は小規模な飲食店やサロンでも頻繁に行われている手法です。

 

たとえば、飲食店が開業するまでには、街にどんな人が多いのか、歓楽街であればお酒のメニューを用意したり、男性客が多い場所であれば、看板のデザインはクールなものを選んだりといったことを考えるでしょう。

 

さらに、開店時のチラシやポスティングも、紙を活用するのかSNSを活用するのかといった選択も市場調査が元になっているもの。その反響を見ながら次の販促を考えるといった流れも一般的です。

 

このように、マーケティングリサーチは噛み砕いてみると、よく見られる販促の計画を立てるのに行っているものだと言えます。一方で、その手法について、体系だって理解ができていない場合には、分析や予想がずれてしまう元となります。

 

市場調査をする際は、ぜひマーケティングリサーチの視点から中長期的に利用が可能な分析手法を理解しておきましょう。

 

市場調査のやり方

市場調査は大きく分けて次の5つのステップを踏みます。

 

【市場調査の流れ】

  1. 調査目的の設定
  2. 調査設計
  3. 調査実施
  4. レポート作成
  5. 結果分析・仮説検証
  6. 意思決定

 

1.調査目的の設定

現状の課題や目標を踏まえ、調査目的を明確にします。競合商品の情報を集めて価格設定の参考にしたい、ターゲットのライフスタイルを踏まえてサービス提供時間を決めたいなど、調査を通じて知りたいことを整理しましょう。

 

2.調査設計

アンケート調査やインタビューなどの調査方法を決定します。そのなかのひとつにグループインタビューがあり、多くの顧客から素直な感想を引き出し、同時に情報を引き出されるといった利点もありますが、人を集めたり会場を抑えたりするのにコストがかかります。

 

一般的なものはアンケート調査で、店舗内への設置やインターネットを活用するのが基本。最近では、LINEのアンケート機能を使うことで手軽に集めることも可能です。

 

3.調査実施

調査では、対象者の選定と市場調査の正しい知識をもった調査員の確保がポイントです。商品やサービスのターゲットに該当するユーザーを対象にしますが、平均的な意見が多いと新しいアイディアには繋がりにくいことがあります。

 

そこでおすすめなのが、「エクストリーマー」と呼ばれる「極端な価値観をもったユーザー」です。たとえば、かなりの頻度で来店するリピーターなど、特徴的な消費行動をする人の意見に着目すると、刺激的なアイディアのヒントを得やすくなります。

 

また、調査難易度を下げるためにインセンティブを検討することもあるかもしれませんが、好意的な反応が増えてしまうといった調査の内容への偏りが出てしまうのがデメリットです。ノベルティのプレゼントや割引券については、市場調査ではなるべく使用しない方がよいでしょう。

 

4.結果分析・仮説検証

調査の目的を軸に、知りたかった情報は得られたのか、課題を解決するには今後何が必要かを中心に調査結果をまとめます。
レポート作成を専門に行なうリサーチ会社に依頼することも一つの方法です。

 

5.意思決定

分析した結果をもとに、味や価格、提供時間などを具体化し、実際の販売に向けて準備を進めましょう。調査を通して新たに生まれた課題や疑問は、再度調査を実施するとさらに細かなニーズを反映できます。

 

市場調査の具体的な方法

市場調査は、集めるデータの性質によって「定量調査」と「定性調査」の2つに分けられます。新規にお店を開業する際は一般的な市場を知るために定量調査、開業後に多店舗展開を考えている場合は新メニューの開発など、ニーズのさらなる追求のために定性調査を行うというのが一般的です。タイミングによって柔軟に使い分けられるよう、2つをぜひ参考にしてください。

 

定量調査

定量調査は数値化されたデータをもとに統計学的に市場動向を分析する方法です。
民間で行なわれる市場調査の大半は定量調査の中でも「標本調査」と呼ばれ、母集団から代表となる「標本」抽出し、集団全体の傾向を推測しています。

 

【定量調査の具体例】

1.インターネットリサーチ:インターネットのアンケートサイトなどで回答を集める

2.郵送調査:対象者の自宅や職場に郵送で調査票を送付し、返送してもらう

3.ホームユーステスト:一定期間、実際に家庭で商品を使用してもらう

4.街頭調査:街頭に出て路上でアンケートやインタビューを行なう

 

ネットのアンケート調査をはじめ調査対象者の負担が少ないので、協力を得やすいのが特徴です。ただし、調査後は数値化されたデータを正確に読んで判断するスキルが必要になります。

 

味の好みについて、一般的な好みを判断したり、メニューの見た目の評価を顧客目線から定量化したりといった用途で活用がしやすく、インターネットや店舗内であればコストも抑えやすいのが特徴です。

 

当社でも、アンケート活用での市場調査を行い、お客様への提案に活かさせていただいています。

 

飲食店の店舗デザインに関するアンケート調査 集計結果>>

 

こうした、定量的な指標は、説得力も高く経営者だけでなく現場でも一丸となって対策に取り組めるといったメリットもあります。

 

定性調査

感情や行動など、数値化できないデータをインタビューなどで集め、分析します。
インタビューを通して行動の背景にある潜在的なニーズを深堀しやすいのが特徴です。

 

【定性調査の具体例】

1.グループインタビュー:4~6名ほどの参加者にインタビュー

2.インデプスインタビュー:インタビュアーと対象者の1対1でインタビュー

3.行動観察:対象者の行動や生活環境を観察

 

近年はオンラインインタビューが普及し、会場へ出向く負担は軽減されている傾向です。ただし、定量調査に比べて時間がかかったり、インタビュアーによって結果が変わりやすかったりというデメリットがあります。

 

市場調査の成功例

 

セブン&アイホールディングスは、「生活者一万人のアンケート調査」(野村総研株式会社)の「値段が高くても質の良いものがほしい」ニーズが上昇傾向にあるという結果から、オリジナル商品の開発を進めました。

 

そこで、会社と消費者を繋ぐ「プレミアム生活向上委員会」で約200名の消費者を対象に「金の食パン」と既製品の食べ比べを実施します。結果は「金の食パンの方がおいしい」という意見が約7割の好成績でしたが、さらに店舗でのテスト販売や試食テストを重ねました。

 

精密な市場調査を繰り返し行なったのは、消費者のニーズにより丁寧に応えるためです。「安くてリーズナブル」といった既存イメージを覆すような大胆な新商品にも関わらず、市場調査を使って見事売上に繋げた好例といえます。

 

この事例では、大企業がかなりの予算を投下しての調査を行っていますが、小規模なものであれば参考にすることが可能です。インターネットアンケートで1,000人から意見を聞いたり、よくお店にきてくれる顧客20名にヒアリングをしたりするといった具合です。

 

調査の精度は低下してしまうかもしれませんが、客観的な情報から改善策を考える糸口を掴むことができます。

 

当社も幅広い業態の個人店をご支援する中で、オーナー様とのヒアリングから伺った情報をもとに店舗デザインのテイストやオペレーション改善を判断し、施工に反映しています。

 

市場調査のやり方を身に付けて課題解決を目指そう

 

新しい商品やサービスを提供する前に市場調査を行なうと、お店のターゲットのニーズを正確に把握することができます。商品開発のヒントになるほか、店舗デザインや販促活動など、店舗の経営や運営に関わる幅広い業務の方向性も定まるはずです。より良い店舗を目指して開業後も定期的に調査を行っていくことで、ターゲットのニーズ情報を常にアップデートし続けることができます。

 

商品やサービスの質をさらに上げるためにも、ぜひ市場調査を活用しましょう。

 

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