店舗内装やデザインは、お店のイメージや印象にとても大切です。とくに若者向けの店舗開業や女性向けの店舗では、トレンドや受け入れられやすさも大切にしたいと考えているオーナー様も多いでしょう。
今回は、開業時の店舗デザインのトレンドをご紹介します。お店の印象を良くするポイントも解説しているので、すでに営業されている方も参考にしてみてください。
店舗デザインは物件の特性や地域性を活かすのがポイント
店舗をデザインする際に考える内装の雰囲気には、トレンドもあります。
最近では、飲食店やサロンなど、若者向け・女性向けがターゲットになるようなお店の場合には、「アンティーク調のレトロな質感」「抜け感があってナチュラルな雰囲気」の店舗が増えています。
アンティーク調のレトロな質感のあるお店
アンティーク調のレトロな質感のお店は、カフェやアパレルなどの店舗に多いデザインです。昔のインテリアや内装に近づけるために、少し古びた印象のものを使うのが特徴になります。
家具やテーブル・椅子はもちろん、ランプシェードにまで気を配るお店や店内の照明を少し落として、落ち着くような雰囲気を演出するお店もあります。
こうした店舗は、一見費用がかかってしまいそうに感じますが、抑える方法も少なくありません。また、築年数の立っている物件の場合には、こうした内装がなじみやすいこともあり、トータルのコストを抑えられるのも利点です。
もし、開業予定の空きテナントが築年数がたっているものや、居抜きでレトロな雰囲気を醸し出している場合には、おすすめの方法になるので検討してみてください。
抜け感があってナチュラルな雰囲気のお店
圧迫感を減らして抜け感を作るのも最近の店舗デザインのトレンドになります。吹き抜けや店舗空間に余白を多めにとることがポイントです。
先ほどのレトロな雰囲気とは真逆で、ナチュラルで洗練されたイメージになるため、好みも分かれるかもしれません。
内装の素材や色使いも優しい風合いのものが多く、無垢材や白を基調にしたデザインになっています。日光が入りやすい物件や清潔感を出したい場合にはおすすめです。
ただし、汚れが目立ちやすいため、店舗によっては工夫が必要でしょう。
トレンド以外で必ず押さえておきたいポイント
店舗内装を考えるうえで、デザインにばかり目がいってしまうのではなく、業態や商品に応じてバランスや雰囲気を整えていくことも大切なことです。
見た目に優れるだけでなく、より魅力的・機能的なお店にすることが、来店された方に良い印象を持ってもらいやすいでしょう。とくに、以下の2つは確実に抑えておきたいポイントです。
・照明や自然光の取り入れ方
・壁紙の選び方
すでに店舗を運営されている場合でも、今一度確認してみるのもよいかもしれません。
照明や自然光の取り入れ方
店舗デザインでも真っ先に考えるのが、照明や自然光などの店舗の色合いや雰囲気に影響が大きい光源について。大まかに飲食店と美容室やサロンで特徴が異なります。
飲食店は電球色を基本に
食べ物が青白くならないように電球色のランプやダウンライトを取り入れることで、料理がおいしそうに見える色合いになります。
ダウンライトやスポットライトを追加することで、暗さは軽減しつつ内装のおしゃれさもプラスできるでしょう。
美容室やネイルサロンは自然光に近い色合いで
美容室やネイルサロンでは、自然光に近い色を照明で作ることが大切。これは、カラーリングやメイクをした際の色味がわかりづらくなってしまうからです。物件も可能な限り、太陽光の入りやすい立地が好ましいでしょう。
一方で、シャンプー台のあるエリアやサロンでもマッサージなどの施術を行うスペースは、リラックスしやすいように暗めの照明と電球色にするといったメリハリも大切です。店内の配置を踏まえて、照明を上手に使い分けしましょう。
この他にも、照明選びで押さえておきたいポイントがあります。どういったものを選ぶのが良いか、詳しく知りたい方はこちらの記事も併せてチェックしてみてください。
照明を工夫して、おしゃれな店舗デザインに!照明の基礎知識や選ぶコツは?>>
壁紙選びは特に慎重に
壁紙は、店舗面積に占める割合が大きく、雰囲気にも大きな影響があります。コリドールでも店舗デザインにあたって特に慎重に相談を重ねる項目です。
店舗のカラーを打ち出すために敢えて目立つ色を採用したり、暗めの配色でシックさを演出したりと使い方次第で個性を作れます。
たとえば、以前店舗内装を担当させていただいたこちらのお店(ソビスケ様)では、店舗のカラーが「黄緑」というこだわりをお伺いしたため、店内は黄緑の壁紙で統一。照明やインテリアでバランスをとるという店舗デザインを行いました。
店舗内装の色選びはなにを基準に考えればいい?配色のポイントをご紹介>>
店舗デザインではトレンドよりも個性を大切に
店舗づくりをする際に、どうしても気になってしまう流行ではありますが、店舗の個性を大切にしてほしいとコリドールでは考えています。
来店された方に「こういうお店だ」と思ってもらうような、印象付けを手伝えるお店づくりこそ店舗デザインに重要だからです。
また、店舗イメージについてまわるような「定石」にとらわれず差別化することで、他の店舗との「違い」を出していくことも大切だと考えています。
たとえば、接骨院の店舗を作る際に、清潔感と簡素さは保ちつつも、敢えて「接骨院らしくないデザイン」をご提案して、個性を生み出すようなお手伝いもできます。
こちらの接骨院は一見するとブティックにも見えるような外観。高級志向のお客さんからの評判もいいのだそうです。
理想のお店への熱いハートを形にするデザイン『こころ接骨鍼灸マッサージ院』>>
ぜひ、店舗づくりに悩まれている方は、ご自身のこだわりやお店のスタイル・考えを反映させたデザインを目指してみてはいかがでしょうか?コリドールでは、その店舗づくりをトータルにサポートさせていただきます!