2016年9月、新静岡駅から徒歩3分の高級住宅街にオープンした「こころ接骨鍼灸マッサージ院」様。コリドールでは、同市内の1、2店舗目に続いて3店舗目の内装・外装の設計・施工を担当させていただきました。
施工ご依頼の経緯と施主様のご要望
オーナーの岡本様とは、1店舗目からのお付き合い。今回は新たに静岡市の高級住宅街、鷹匠に3店舗目をオープンしたいとのことで、ご相談いただきました。
今回の店舗でのご希望コンセプトは、鷹匠の上品な街並みに見合い、かつ通う人がおしゃれをして元気にお出かけしたくなるような魅力的なお店。街並みや客層を意識した店舗設計が必要と考え、お打ち合わせを重ねました。
いただいたご提案は、主に以下の内容です。
<施主様からのご提案>
- シックでオシャレな街に溶け込むシックな外観
- 各スペースの用途に合わせた色やデザイン
- 施術中のお客さんの目線も意識した、魅せる天井
1.シックでオシャレな街に溶け込むシックな外観
お店のイメージカラーがピンクということで、外観はピンクを全面的に採用。
ただし、派手にならないように落ち着いた色味のピンクに調節。さらに光沢感をプラスした質感で、シックでオシャレな街のイメージがある鷹匠の街並みに似合う印象に仕上げました。
ファザードはお店の印象に大きく影響します。うまく活用するためのコツや事例については、こちらの記事で紹介しています。
オーナー様より
私は赤と白が好きだったので、二色を合わせて絶妙なピンクを表現してくださいました。
鷹匠にお店を構えるには、上品な街に上手く馴染んで住民の方々にも愛されるデザインにしたかったので、シックな外観はとても満足しています。何年経っても重厚感がある外観ができ嬉しいです。
2.各スペースの用途に合わせた色やデザイン
「こころ接骨鍼灸マッサージ院」様には、鍼灸院と治療院という二つの役割があり、それぞれの施術場所は全く別の空間として区切りました。
店舗デザインでは、空間を分けるだけでなく施術スペースを各用途に合わせた色やデザインにし、それぞれで「お客さんが前向きに施術を受けられる空間作り」をテーマに以下のような点を意識しました。
<工夫したポイント>
- 鍼灸の不安を和らげられるために、和を取り入れた鍼灸スペース
- 医療的なイメージを抑え、ぬくもりのある治療スペース
鍼灸というと「怖い」イメージを持たれるお客さんもいます。
そこで、鍼灸スペースには壁紙に和柄を採用。安心感のある空間でお客さんが鍼灸に前向きになれるように雰囲気で後押ししたいという意図でデザインしました。
また、従来の接骨院の内装では、スタッフの白衣も含め白が多くなりがちです。
そこで、白から連想される医療的なイメージを抑えるために、治療スペースの床やドアなどにはブラウンの木目もプラス。白の清潔感や適度な明るさと、ブラウンのぬくもりを両立させた空間を実現しました。
オーナー様より
前に務めていた東京の院の内装は医療的な印象が強かったのですが、鍼灸や整骨といった施術は体の不調を取り除いて「その人が前向きになるためのもの」と考えているので、「悪いところがあり、それを直すことが目的」といった印象を払拭したいと思っていました。
そういった気持ちを汲み取っていただき、今回は木のぬくもりを取り入れて、1、2店舗目と同様、自然素材を上手く活用して柔らかい雰囲気になりよかったです。
3.誰にとっても魅力的な空間にしたい
接骨や鍼灸マッサージというサービスの性質上、施術中のお客さんは、仰向けになることが多くなります。
そこで、施術中のお客さんからの目線も意識して、天井にも遊び心のあるデザインを取り入れました。
工夫したポイントは、以下の通りです。
<工夫したポイント>
- ハートマークをあしらって、楽しめる天井に
- カーテンレールを無くし、すっきりとした印象に
天井にハートマークをデザインして、施術中のお客さんがふと気づいて楽しめる仕掛けになっています。
また、接骨院に多く見られるカーテンを無くし、すっきりした印象に仕上げました。開放感のある空間にすることで、お客さんだけでなく従業員のモチベーションも上がり、楽しく働けるお店をつくることを意図しました。
これにより、店内の雰囲気を明るくし、「前向きな場所をつくりたい」というオーナー様の気持ちを目に見える形にすることを意識しています。
オーナー様より
なかなか天井にはこだわらない院が多いですが、天井も工夫してよかったと思います。
見上げた時にカーテンレールがあると機械的な感じがするので、以前から無くしたいと思っていました。実際カーテンを取り払っても全く不便なことがなくて、驚きです。不便が無いように上手に設計してくださって感謝しています。
開放感のあるおしゃれな空間はスタッフのモチベーションにも繋がっていて、自ずとスタッフ皆の中で「綺麗に保とう」という意識が芽生えているのも嬉しい現象です。
100%の想いに対し、それ以上の「作品」で応える店舗デザイン
コリドールでは施工ひとつひとつを「作品」と捉え、熱い想いを込めて店舗づくりをしております。その原動力は、依頼をくださるオーナー様の熱意です。100%の熱意を持ったオーナー様が思い描く理想の店舗像に対し、それ以上のクオリティの「作品」で応えたいと考えています。
自分のお店を作る際には、「いろいろなアイデアや理想はあるが、具体的にどうデザインするのかがわからない」といったもどかしい気持ちを抱くこともあるかもしれません。当社では、そうした「こんなお店を作りたい!」を実現するお手伝いをいたします。
どんな小さなアイデアでも、お店作りにとっては大切なコンセプトのひとつ。気になることがあればお気軽にご相談ください。
オーナー様より
接骨院ということで、来院する方には”楽しく”本院に通うことで健康になってほしいという想いが根底にあります。今回は特に鷹匠に合うように、おしゃれで、かつ通うことがお客さんのステータスにもなるお店を目指しました。「街に溶け込んで、前向きな気持ちで出かけるための場所」とお客様に思っていただければという気持ちでしたので、その点に応えていただき満足です。
待合室もカフェのような居心地良い雰囲気で、同じ時間に居合わせたお客さん同士が知り合い、実際に治療の後一緒に出かけて行くこともあります。そういった様子を見ると、地域のコミュニティづくりにも関わるようなことができていて嬉しく感じます。
コリドールさんは、自分が思い描く理想を伝えると、いつもそれ以上のものを作ってくださいます。この3店舗目も、1、2店舗目の集大成のような出来でした。4店舗目もお願いしていますが、次の店舗づくりについて楽しそうに構想しているコリドールさんの様子を見て、私も今からわくわくしています!