店舗の内装で、配色計画はどうやって考えたらいいのか?
色のバランスや部位による選定の順位はどうしたらいいのか?
配色の優先順位が決まっている!?
店舗の内装で、色彩計画を考えるときの一般的な考え方は実は面積によって優先順位と名称が決まっています。
1.基準色(ベースカラー)
最大面積比を占める部位で、壁面、天井、床などが該当し、背景色となります。通常は高明度、低彩度の抑制色が使われます。
2.従属色(アソートカラー)
二次的面積比を持つ部位で、カーペット、カーテン、間仕切り家具、ソファーなど。同一、類似色を用いると室内全体が調和し落ち着きますね。
基準色との考えで大きく変わってくると思います。店舗の内装では住宅とは違って、ベースに柄モノを持ってきても、その柄に違う柄を合わせるのも面白い空間が出来上がるなって思います。合わせが結構難しいですが。
3.第2従属色(サボーディネートカラー)
三次的面積比を持つ部位で、上敷きラグ、小型家具や調度品。従属色と同化しやすい類似色を用いると変化と深みが増します。
4.強調色(アクセントカラー)
最小面積部位を占める小物類。クッション、絵画、置物、ランプ類、観葉植物などで、ルームアクセサリーとなって目立つ店内の主人公です。
その色彩の役割を考えるとき、全体色調の流れに同調して高彩度色になるか、あるいは流れに逆行して対比色を用いるかは、全体のデザインコンセプトによって変わってきます。私は、この部位の存在がもっとも重要で、人へ与える影響も一番大きいと思ってます。
この小物の存在がお店の雰囲気も変えてくれる、いわば魔法のようなアイテムです。実は、小物をまとめて置くことで(色や形状を考慮して)一つの大きなマテリアルにもなるのです。また、ハード面とは違って気軽に変更することも可能です。時代背景を考慮し、コンセプトも見直し、同時にアイテムも変更していくべきです。
このように、一般的には優先順位が決まっているので、まずはこの順序で考えてみるものいいかと思います。
私個人的には、この概念にとらわれたくないので、違った角度、順番で考えて造る場合もあります。
例えば、もともと好きな家具があって、その家具をどうしても使いたい場合など。
家具も4番目の強調色として考えるか、2番目の従属色として考えるのか。
必ずしも、1番目の基準色からに拘る必要はありません。今後も、自由の発想で手掛けていきたいと思ってます。