フランク・ロイド・ライトという建築家が手掛けた、帝国ホテル。
大正12年に建てられた建築で、中央玄関部分しか残っていませんが、明治村に移築され現在では観光地としても観る事ができます。
現在の建築物を見ても、彼らのディテールがベースになっている気がします。
それって凄いことですよね?
ライトは20世紀『近代建築の3大巨匠』の一人であり、世界的にも有名な建築家であり、この帝国ホテルは日本における代表作である。
当時、あの関東大震災にあっても、この帝国ホテルだけが、崩壊しなかったそうな。
正面玄関部分だけしか残っていないのは非常に残念だが、彼のディテールの美しさに感動しました。
柱や壁、床等、あらゆる場所が繊細で、全体で見渡すと非常に美しいラインが交じり合って、素敵な造形であった。
そして、内部も大きな吹抜けがあり、天井と床の高低差を旨く利用して、上下の空間構成が非常に素晴らしかった。
天井は低いが、狭さを感じさせず、むしろ広さを感じた位であった。
当時、このホテルの宿泊はどんな雰囲気だったんだろう。
どんな人が泊まって、どんな会話があったんだろ。建物が人へ与える影響って非常に大きい。とても興味がある。
創造しただけで、ワクワクする。
でも、もう存在しない。
これがまた、神秘性があって魅力的なのかもしれません。
何年経っても語り継がれる建物を造ることが出来れば最高だなと、この建物を見ると感じます。
長い年月を経ても、我々に感動を与える建物を残せることが凄いことです。
まだまだ、彼の作品を観に行きたいですね。
出来れば、彼の代表的な作品である、落水荘(ペンシルベニア州にある)をいつか観に行きたい。
この建物(落水荘)にも何か物語がありそうで。