コリドール CORRIDOR 静岡市の店舗デザイン・店舗設計

施工事例|前店舗の経験を活かした働きやすい空間『麺や虎』

2015年、藤枝市に移転オープンしたラーメン屋『麺や虎』様。コリドールでは、店舗の内装・外装の施工を担当させていただきました。

 

施工ご依頼の経緯と施主様のご要望

『麺や虎』様は、2000年に焼津市でオープン。もともと築年数の経っていた物件で営業していましたが、老朽化が気になり始めたことや店内の環境に気になる点があったため、6年前に店舗移転・改装のご依頼をいただきました。

 

当社へのご依頼のきっかけは当社施工の美容院Glads様に通われていたオーナーの杉本様が内装を気に入ってくださったのがきっかけです。

美容院Glads様|その他の内装写真はコチラ>>

 

前の店舗でのお悩みを解決し、かつデザインはオーナー様が通われていた美容院のように和モダンな雰囲気にしたいとのご要望をいただき、以下のご提案をさせていただきました。

 

<施主様からのご提案>

  1. 目的に沿って空間を分ける
  2. ブラウンを基調としたアジアンテイストの店内
  3. デザイン性と機能性を兼ね備えた素材

 

1.目的に沿って空間を分ける

今回のテナントは約16坪。27坪あった前の店舗に比べて広さは抑えめとなります。

そこで、坪数が少なくても、ゾーニングの工夫や席への工夫をすることで快適な環境とキャパシティの両立ができることを目指しました。主に工夫した点は以下です。

 

<工夫したポイント>

  • 元のテナントを活かした2重の入口
  • お客さんを把握しやすいレイアウト
  • 人数ごとの座席パターン

 

元のテナントを活かした2重の入口

前の店舗のドアは1重のスライド式で、開けっ放しになってしまったり、中途半端に開いたりしやすいのが気になっていたというオーナー様。とくに、夏場を中心に虫や風が店内に舞い込むのを抑えるため、2重の入り口にはこだわりました。

 

現在の店舗では、元のテナントが自動扉だったため、それを活用してさらに手動ドアを設置。扉を2重にすることで入口の角度を変え、店内に虫や風を入れにくくしました。

 

お客さんを把握しやすいレイアウト

 

ラーメン屋さんは、湿気の問題がつきものです。厨房の湯気を飲食スペースに持ち込まないために、当初は厨房と食事スペースの間に壁を設けたいというご要望をいただきました。

 

ただ、完全に見えなくしてしまうと、厨房からお客さんの様子がわからなくなってしまう懸念も。オーナー様には、できる限り少ない人数でお店を回せるようにしたいという思いもありました。

 

そこで、カウンターと厨房の間の壁は、手元を隠しつつ厨房からお客さんが見える高さになるよう調節して視野を確保。湯気の問題は換気扇を厨房と店内でそれぞれ設け、厨房側の換気扇は性能の高いものを設置しました。

店内は天井を高く取ったうえで傾斜をつけることで嫌な湿気がお客さんに感じられない環境に仕上げました。

 

厨房から向こうを覗くと、カウンター席や、さらにその後方の4人掛けテーブルのお客さんが見えるようになっています。これで、たとえ店長様がひとりで営業していても、新規の来店者を見落とさず、注文や相談にも応じやすい設計にできました。

 

人数ごとの座席パターン

 

店内は、カウンター席や4人席、仕切り付きのお一人様席もあります。お一人様やカップル、友達同士、家族と、狭い空間でも様々な人数パターンに対応できるようゾーニングしました。

ラーメンに集中できる仕切り付きの席や少人数用の席は、おしゃれな内装とも合間って、女性でも利用しやすい雰囲気づくりに寄与しています。

 

オーナー様より

前の店舗より狭いテナントでしたが、これまでの回転率の感覚を活かし、店舗面積に合わせた使い勝手の良いレイアウトを志田さんと考えることができました。

お店が広かったときは自ずと私もお客さんも動く距離が長くなっていましたが、現在の店舗では厨房と食事スペース共に動線が改善されてよかったです。

 

店舗デザインは「ゾーニング」が重要!売上アップに繋がるポイントをご紹介>>

 

2.ブラウンを基調とした和モダンな店内

 

弊社にお問い合わせしていただくきっかけとなった美容院のような、和モダンテイストを意識した内装にしたいとおっしゃっていたオーナー様。

 

そこで、食事スペースにはシックな木材テイストの柱を採用。濃いブラウンで、空間全体を引き締めました。

ブラウンを基調とした店内は、前の店舗から持って来たテーブル・椅子の緑色ともマッチ。緑とブラウンの組み合わせで、おしゃれさの中にも落ち着きのある雰囲気に仕上げました。

 

オーナー様より

内装の木材に合わせて、扉の取っ手はオランダ直輸入のガラスや鉄を使ってデザインしてくれました。自然素材で統一感があり、お気に入りです。
ディテールも含めて内装全体がおしゃれになったので、移転してからは女性のお客様も増えたのも嬉しい点です。

 

3.素材を使い分けてデザイン性と機能性を両立

近年は女性客も意識したおしゃれなラーメン屋さんが増えていますが、油を多く使うなど、どうしてもラーメン屋さんは汚れやすい性質があります。

 

そこで、デザイン性にもこだわりつつ、汚れへの対策も考え、以下の点を工夫しました。

 

<工夫したポイント>

  • タイルを使用して洗練された印象に
  • おしゃれかつ汚れが目立ちにくい、多色の床
  • オレンジ色の照明で、料理をより美味しそうに演出

 

多色柄の床は、汚れも模様の一種として溶け込みます。汚れを落とすために洗剤でこすって部分的に色が変わっても、違和感のないデザインです。

 

照明は、料理が美味しく見える暖色系のLEDを採用。暖かみのある色なので、柱で使われている木材テイストの温もりを引き立たせてくれます。

 

また、埋め込み式にすることで天井からの圧迫感を軽減。天井をなるべく高くしたことに合わせ、照明にも開放感を意識しました。調光機能もつけることで、時間帯や天気によって適度な明るさを保つことができます。

 

オーナー様より

厨房機材の搬入・搬出時、どうしても壁の下部分にぶつかって削れてしまいがちです。

そこで、床の立ち上げ部分の仕上げ材は床材と同じものを使用して強くしてもらいました。おかげで厨房機材の搬入・搬出などでぶつかっても傷が付きにくいので、本当にやってもらってよかったです。

 

明確な戦略はお店作りの大切な要素

同じ業種でも、お店によって戦略は様々です。それによって、オーナー様が求める店舗デザインも変わるのが必然です。

 

弊社では、お店のコンセプトや戦略をもとに、オーナー様ごとのやり方を尊重したうえでの最適なデザインをご提案したいと思います。

今回施工させていただいた『麺や虎』様は開店してからのご経験があったため、当時の店舗で不満に感じることや改善できそうなポイントをお打ち合わせの中で伺え、新しい店舗に活かすことができました。

 

オーナー様より

依頼のきっかけになった美容院のように和モダンな内装を意識して依頼しましたが、おしゃれにしすぎて前の常連さんが来づらくなってしまうのも避けたいと思っていました。

 

元々お弁当屋さんだったテナントの基礎やこれまでの経験を活かし、機能面とおしゃれ、両方のバランスがとれた内装になってよかったです。

 

コリドールは「お店づくりをトータルでサポート」するパートナーです

今回のように移転をご希望の方はもちろん、現在のテナントのリニューアルや新規での開業をお考えの方など、どのような悩みの方であっても、「良いお店を作りたい」と思うオーナー様の気持ちに寄り添うことを大切に考えています。

 

新しくお店を始められる方も、小さな部分であってもお店のイメージをお持ちであれば、その実現をサポートさせていただきます。

 

また、当社ではただ「設計・施工をするだけ」という考えではなく、「お店作りを支えるパートナー」でありたいと考えています。テナント探しはもちろん、金融機関の紹介など、店舗デザインだけでなく店舗運営に関する幅広いご相談も対応可能です。

 

店舗の改装や移転、新しい店舗開業をお考えの方は、ぜひコリドールまでご相談ください。

 

その他の施工事例一覧はコチラ>>

 

資料請求はコチラ>>

PAGE TOP